ポポのアンニョン日記

好きな韓流スターのお話や韓流ドラマのことなど。推しはパク・ソジュン氏なので多めです。

鬼に思いをはせるとき。

今週のお題「鬼」☆今日は節分☆

 

赤鬼のイラスト「節分の豆まき」

 

子供が小さいときは、帰りが遅い主人に代わって私が鬼になり豆をぶつけられた。

子供も鬼が私だとわかっているので、そんなに強くはぶつけてこない。

幼稚園で作ってきた鬼の面をかぶり、息子も自ら鬼に変身しきゃっきゃっと走り回っていた。鬼と鬼とがじゃれあって豆をまきあう、節分の日の、それはそれはかわいい思い出だ。

豆まきはいつからしなくなっただろう。。。ここ10年はまいていないと思う。

 

息子との思い出の鬼はかわいいものであるが、本来私が知る鬼はもっと恐ろしいものだ。

人の心に住む鬼。

源氏物語六条御息所が生霊となり、源氏の君の正妻の葵上や、源氏の君の愛する女君たちを物の怪となって苦しめる話が有名であるが、嫉妬や妬みは誰の心にも住むものであり、愛情云々に限らず社会の中でもそれは存在する。自分のポジションを守るために皆必死である。幸い、色恋沙汰の騒動は経験したことがないが(いや、若いころは多少はあったかもしれない)、社会の中での鬼に苦しめられることは多々ある。「隣の芝生は青い」という言葉があるように、皆他人の物はよく見えるものなのだ。人間の心理とは、他人と比べ相手が自分より劣っていると安心し、自分より勝っていると闘争心を燃やすものなのである。世の中は出る杭が打たれる傾向にある。それはとてもネガティブな方向であるし、私の理想像とは程遠い。しかし、それを叫んだとて、また私も打たれる杭になるわけだ。

まだ初々しい少女時代、いつかたくましいおばちゃんになれば、大手を振って怖いものなしで生きていけるのだと思っていた。アラフィフになっても、そんな日はまだ来ない。アラカンになれば来るのだろうか。

今日も私はひっそりと息をしながら、自分に降りかかる火の粉を払い生きている。

まさに「渡る世間は鬼ばかり」である。